競馬狂@日本語教師日記

日本語文法・語彙/日本語教師/留学生/競馬

J-TEST に思う

昨日(8日.土)J-Test を実施した。


例年は、日本語科学生の「腕試し」的位置づけでこの試験を実施しているのだが、
今年は、沖縄では7月のJLPTが台風で中止。無資格では進学・就職に都合が悪かろう、ということで、専門課程の学生からも受験希望者を募り、全校で実施した。


日本語検定といえば、JLPT、J-TEST、サーティファイ。
この三つが代表的なものとして挙げられるだろうが・・・、


サーティファイについては、
その認知度の低さ、事務手続きの煩雑さ等の理由から敢えて実施しようとは思わない。
大体にして、解答用紙返送の際、


『自分で封筒買って宛名書いて出してね。』
なんて要求されること自体が信じられないことだ。返信用レターパックくらい付けろよ。


サーティファイには、試験を担当する職員が分かりやすく、負担にならないよう
気遣おう、という心配りが終始一貫してまるでない。この団体の体質だな・・・。


そこで必然、JLPTの次はJ-TEST、という位置づけになるのだが、
J-TESTは、JLPTとの差別化を明確に打ち出し、東南アジアに於いては、むしろ
JLPTより重視される傾向が強まってきている。


その差別化の最たるもの、記述問題!!
日本人だって手書き文章なんぞめったに書かないだろう、というこの時代に手書きw。


いやいや、これが良いんです!


ついつい「書き」よりも「読み」を偏重してしまう現代日本語教育にあって、
「書かせること」の必要性を再認識させてくれ、だけでなく、
マークシート方式に寄生する「運の要素」を取り払う事により、
実力が点数/ライセンスに、かなり正確に反映される。


良いことずくめ。 (≧▽≦) ヤッター


それから・・・、聴解試験もイイね。例えばやかんの写真を見せて・・・
「これは何ですか」 ⇒ JLPT
「これで何をしますか」 ⇒ J-TEST


もちろん上記例題はレベル差が歴然としていて比較にはならないが、
これが問題作成の全体的傾向であるとすれば、その違いに納得してもらえるだろう。


J-TESTは、もっと重視されていい資格である。
専門学校や企業は、なにかと言えば「N3以上」とか、「N2はほしいですね」とか
言うんだが、
「Cレベル認定」或いは、「トータル400点あれば・・・」なんて言い方もしてほしい。


JLPTの否定ではなく、例えばサービス業への就職や介護専門学校の受験なんかには、
JLPTよりもJ-TESTの資格の方が向いていると思うよ。

×

非ログインユーザーとして返信する